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リーダーシップに最も欠けている能力?「説明責任」が組織を変える

  • huminaresource
  • 2 days ago
  • 3 min read

近年の調査で、成功するリーダーに共通する7つの主要能力のうち、最も低く評価された能力が「説明責任(Accountability)」であることが明らかになりました。 この調査では、リーダー(部下を持つ管理職・経営幹部)自身による自己評価と、そのリーダーを評価する部下(マネージャー層)による評価の両方を収集しています。興味深いのは、リーダーは6つの能力において自己評価が部下の評価を20ポイント以上上回るなど、総じて自分を高く評価する傾向があることです。しかし説明責任の分野においてだけは、リーダー自身も低いと認識しており、両者の評価が珍しく一致しています。つまり、リーダー自身も自覚している弱点だということです。


成功するリーダーに共通する「7つの能力」

 では、そもそも、リーダーに求められる能力とは何でしょうか。Gallupは30年にわたる研究と、18業種・559職種の行動分析をもとに、成功するリーダーに共通する7つの能力を定義しています。


  1. 関係構築

  2. 人材育成

  3. 変革の推進

  4. 他者の鼓舞

  5. 批判的思考

  6. 明確なコミュニケーション

  7. 説明責任の創出


 これらは単独で機能するものではなく、日常業務の中で継続的に実践されて初めて、組織のパフォーマンスに影響を与えます。中でも今回特に注目したいのが、リーダーからも部下からも7つの中で最も低く評価された「説明責任の創出」です。



エンゲージメントを左右する説明責任とは?

 説明責任とは、チームのすべてのメンバーが卓越した成果を出すことに対して責任を持つよう促すことです。この能力は、職場のエンゲージメントと密接に関係しています。調査によると、リーダーが説明責任に優れていると評価したマネージャーのエンゲージメント率は51%であるのに対し、そうでない場合はわずか17%にとどまっています。 また近年、エンゲージメント低下の主な要因として「期待値の不明確さ」が挙げられており、これも説明責任の欠如と直結しています。


評価制度ではなく日常マネジメントの一部として

 説明責任は、人事評価の季節や問題が起きたときだけ発動するものではありません。日々のマネジメントの中で機能させるために、以下の実践が求められます。

  • 組織の目的を明確にし、それを各メンバーの役割・期待値に落とし込む

  • 卓越したパフォーマンスの基準を具体的に定義する

  • 定期的な対話を通じて、コーチングや優先順位の確認を継続する

 リーダーが戦略やビジョンの発信に注力するあまり、「具体的に何を期待しているか」の提示が曖昧になりがちです。これがこの能力の弱さにつながると、調査は指摘しています。


4つの責任と7つの能力の関係

 本調査では、リーダーの役割を次の4つの責任に整理しています。


  • 目的(方向性とビジョンを示す)

  • 人材(チームを育て、動機づける)

  • 意思決定(判断し、優先順位をつける)

  • 成果(結果に責任を持つ)


 7つの能力は、これら4つの責任を具体的にどう実行するかを示すものです。「何をすべきか」が責任であり、「どのようにするか」が能力です。


基本に立ち返ることが成果の質を決める

 説明責任は抽象的な概念ではありません。定義でき、測定でき、実践によって強化できるリーダーシップスキルです。そして忘れてはならないのは、従業員は「組織全体」ではなく、「直属の上司」を通じて職場を経験するということです。期待が明確で、フィードバックが継続的に行われ、説明責任が一貫している職場環境は、パフォーマンスの向上に直結します。 変化の激しい時代だからこそ、こうしたマネジメントの基本の質が、組織の成果を大きく左右するのです。



執筆者:

Chihiro Bjork

 
 
 

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